はじめに
「もう辞めたい」
このページを開いたあなたは、きっと心がとても疲れているんだと思います。
介護の仕事は、本当に大変です。身体も、心も。
だからまず、あなたが今ここに来てくれたこと自体が、すごいことなんです。
仕事を投げ出すでもなく、心を閉ざすでもなく、
「自分の気持ちと向き合おう」としている。
それって、本当はとても勇気のいることだから。
辞めたくなる理由は、人それぞれ
辞めたい――そう思う理由は、本当に人によって違います。
誰にもわかってもらえないような理由かもしれません。
でも、それでも「苦しい」と感じていること自体が、ちゃんとした理由です。
例えば、こんなことはありませんか?
- 帰宅しても身体が重くて、何もする気になれない
- 食事中も、入浴中も、頭の中で「明日の仕事」がよぎる
- 同じミスをしても、他の人は怒られないのに自分だけ注意される
- 利用者の言葉に傷ついて、夜中に泣いた
- 「辞めたい」と思うことすら、誰にも言えない
「辞めたい」は、弱さじゃなくて変化のサイン
「もう続けられないかもしれない」
そう思った時点で、あなたはもう“変わろう”としているのかもしれません。
- 心と体が「もう限界だよ」と教えてくれている
- 今の環境があなたに合っていない可能性もある
- 「違う場所でなら頑張れるかも」という希望が、心の奥に芽生えているかもしれない
自分を責めすぎないで
頑張ってきた日々を、どうか否定しないでください。
「辞めたい」と思ったあなたは、甘えてなんかいません。
介護の仕事は、
人の命にかかわり、心に向き合い、体力も使う。
日々「正解のない問題」に向き合い続ける仕事です。
だから、迷うのは当然。
心が折れそうになるのは、当然なんです。
小さなセルフケアを持とう
僕は以前、「もうだめだ」と思った日、
ポケットにチョコを一粒入れて出勤していました。
高級でもない、ただのコンビニチョコ。
でも、それが「今日を乗り切ろう」と思える支えになっていたんです。
自分だけの“小さな武器”を、どうか見つけてください。
🍳 それぞれの「自分を立て直す方法」がある
嫌なことがあっても、それをどう乗り越えるかは人それぞれです。
解決の方法に“正解”なんてありません。
ある料理研究家の方が、こんなことを言っていました。
「このレシピを知っていれば、会社で嫌なことがあっても、
家に帰っておいしいごはんを作って食べられると思えば、頑張れる。」
この言葉を聞いたとき、すごく救われた気がしました。
大事なのは「何ができるか」よりも、
「帰れる場所」「好きな時間」「好きな味」がちゃんとあることなんだって。
自分にとっての「回復のレシピ」――
それが料理でも、音楽でも、散歩でも、なんでもいい。
「もう嫌だ」と感じたときのために、
自分だけの“立て直し方”を、そっと用意しておいてください。

「今日つらかった」と書くだけでも、
気持ちが少し整理されることがあります。
周囲とつながることの大切さ
「話すだけで気持ちが整理された」
これは、介護の現場でも本当によくあることです。
- 信頼できる同僚にLINEで一言だけ送る
- 家族に話すのが難しいなら、日記でもいい
- 「今日つらかった」と書くだけでも心が軽くなることがあります
何も変わらなくてもいい。
言葉にすること自体が、心の整理整頓なんです。
未来への一歩を考えてみる
「辞めたい」という気持ちは、
あなたが未来を変えようとしているサインでもあります。
- 他の施設の働き方を調べてみる
- 違う職種の介護を考えてみる
- 今の職場で、少しだけ違う役割を目指してみる
どんな小さな行動でも、それが未来を変えるきっかけになるかもしれません。
「辞めたい」と思ったとき、どこに相談したらいいか迷う方もいると思います。
そんなときは、介護職に特化した転職サイトを見てみるのもひとつの方法です。
👉 介護職におすすめの転職サイトまとめ(準備中)
🛑 どうしても限界だと感じたときは
本当に限界、心も体も動かない――そんなときは、無理に頑張らないことが一番大事です。
退職を伝える気力もない、職場ともう関わりたくない、
そう感じている方もきっといると思います。
賛否はありますが、「退職代行サービス」を使うという選択肢も、僕は“アリ”だと思っています。
「もう無理」となる前に、
あなたの代わりに手続きを進めてくれる存在があることも、
心のどこかに覚えておいてください。
「辞めたい」の本当の理由は、見えにくい
現場では、「辞めたい」という気持ちの裏に、
本人すら気づいていない原因があることもあります。
- 誰かの一言
- 小さなミスの積み重ね
- 「ありがとう」がもらえなかった日々
そんな心の奥にある理由を、
新人介護士の涼風しずくが探っていく物語も、今後紹介していきます。
👉「どうして辞めたくなるんだろう?」——介護1年目しずくの記録
最後に
ここまで読んでくれて、本当にありがとう。
あなたの「辞めたい」は、甘えじゃない。
命をすり減らしながらも誰かのために動いてきた証です。
介護の仕事はつらいけど、
“誰かの今日”をつくる、かけがえのない仕事でもあります。
あなたが初めて介護の仕事をしようと思ったときのことを、懐かしく思い出せるようになれれば。
無理せず、でも自分の気持ちは無視せず、
あなたらしく笑える場所に、ちゃんとたどりつけますように。
たけのこより🌱

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