やる気みなぎの奮闘日記|第2期 第4話(転倒振り返り)

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背中を押してくれた言葉


骨折事故のあと、僕はずっと、心に引っかかりを感じていた。

💭 「もっと早く気づいていれば、何かできたんじゃないか。」

そんな考えが、仕事中も、帰り道も、頭を離れなかった。

涼風さんも、そんな僕の様子に気づいていたのかもしれない。
ふだんより、少しだけ遠慮がちな表情をしていた。


ある日、朝のミーティングのあと。
片付けをしているとき、ふと思い出した。

夜勤明け、疲れているはずなのに、コーヒーを飲みながら笑っていた三谷さんの顔を。

「失敗を恐れるより、次に活かすことが大事だよ。」

たしか、あの日も、誰かが失敗して落ち込んでいたときだった。

三谷さんは、笑って、肩をポンとたたいて、
それ以上、何も言わずに背中を押してくれた。


💭 ――ああ、僕は今、立ち止まってる場合じゃないんだ。


午後のフロアに戻ると、涼風さんが少し離れたところで利用者さんと話していた。

僕は深呼吸してから、歩み寄った。

🗣️ 「涼風さん、次のレクリエーション、どうする? また一緒に考えようか。」

「……実は、今度、外出レクの話が出てるんです。」

涼風さんは、ぱっと顔を上げて、
ほんの少しだけ笑った。

小さな、小さな一歩。
でも、それが今の僕たちにとって、大きな前進だった。

外に出る計画。
久しぶりの、みんなでの外出支援。

💭 僕たちも、少しずつ、また前を向けている。


三谷さん、僕、ちゃんと前を向きます。
そして、今度は僕が誰かの背中を押せるようになりたいです。

💭 そう、心の中で、そっとつぶやいた。


📓 みなぎの一言日記

三谷さんの言葉が、また僕を前に進ませてくれた。あの人みたいに、誰かを支えられる自分になりたい。


📝 みなぎメモ

  • 💬 落ち込んだときは「なぜ失敗したか」を責めすぎない。
  • 💬 「次にどう活かすか」を考えれば、きっと成長できる。

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・エピソードはすべて架空のものであり、実在のものとは関係ありません。

やる気みなぎ【奮闘日記】 関連リンク

⬅️ 【前話】止められなかった…それでも僕は前を見る

➡️ 【次話】カフェの帰り道、語った僕の“ヒヤリ”

📚 【まとめ】やる気みなぎ【奮闘日記】まとめページはこちら

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