✨ はじめに
新人職員に対して、1年を迎えるタイミングでのフォローアップ研修を実施しています。
この研修では、現場での振り返りとともに、今後の目標を一緒に立てることも大切にしています。
自分の強みや課題に気づき、次のステップに向かうきっかけづくりを目指しています。
また、一定の経験を積んだ職員には、新人のプリセプターとして関わってもらうこともあります。
後輩を支える立場になることで、自分自身の業務を客観的に見直し、成長を実感できる大切な機会となります。
仕事に慣れてきて、何をするにも心に余裕が出てきた頃。
「この仕事楽しいな」「自分なりにやれるようになってきた」
そんな時にふと起きやすいのが、その「少しの気の緩み」で起きるミスです。
これは介護の現場に限らず、どんな仕事でもよくあること。
でも、介護という仕事は“人の命や生活”に直接関わるからこそ、ひとつのミスが重大な結果につながることもあります。
⚠ 仕事に慣れてきた頃、よくあるミス
- 声かけを忘れてしまう
- 病院に行きたいという希望を聞いていたが、看護師に伝え忘れる
- 確認を怠る
- 車いすのクッションを敷かずに移動する
- なによりも「薬を間違える」
- 声かけが荒くなる
- 約束を忘れる
仕事の流れや別の方法に慣れてくると、つい確認を簡略にしてしまう。
「このくらいなら大丈夫だろう」
そんな油断が、利用者さんの安全を脅かしてしまうことも。
特に投薬ミスは、取り返しのつかない事態を招くおそれもあるため、細心の注意が求められます。
🧠 ミスが起きたときに見直したい視点
- 指差し確認をしていたか?
- ダブルチェックの機会を意識できていたか?
- 「思い込み」で動いていなかったか?
ミスを「ただの失敗」で終わらせず、次に活かす視点を持つことが成長につながります。
そして、「自分はもう大丈夫」と思った時こそ、足元を見直すタイミングなのかもしれません。
💡 だからこそ、実務者研修に行こう
これまで現場で身につけてきたことを、いま一度「知識として整理する」時期です。
実務者研修は、たん吸引や組織内の規定、禁止行為などをふまえて「現場を支える仕事」を学び直せる訓練です。
また、ただ知識を得るだけでなく、「なぜそうするのか」を考える機会にもなります。
普段の業務では見逃しがちな根拠や視点を学び直すことで、自分の介護に自信と根拠を持てるようになります。
そしてこの研修は、介護福祉士受験のためのステップでもあります。
「慣れた今こそ、次のステージへ」。そんなタイミングとしてもぴったりです。
🌿 たけのこの一言
「慣れてきた頃こそ、何をしているのかを証明できる自分でありたい。
そのためにも、実務者研修は一つの大切なステップです。」
「慣れは悪いこと」ではありません。
慣れは当たり前。だからこそ気を付けましょう。
そして「気を付ける」ための準備として、学び直しの機会をつくることはとても価値のあることです。
これまでの経験に、確かな知識をプラスして、より良い介護を目指していきましょう。
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