【現場の声】介護がグッと楽になる!おすすめ福祉用具まとめ

介護現場の工夫

🌿 はじめに

介護の仕事をしていると、どうしても体への負担がかかりますよね。
そんなときに心強い味方になってくれるのが「福祉用具」です。

福祉用具は、利用者さんの安全と快適な生活を支えるだけでなく、私たち介護職員の身体的・精神的負担を軽減してくれます。

今回は、現場歴20年以上のたけのこが、実際に使って「これは助かる!」と思った福祉用具を、体験談も交えながら紹介します。


🛠 福祉用具ってなに?

福祉用具とは、要介護者の生活支援や、介護者の負担軽減のために使う道具です。

  • 移動の補助:歩行器・車いすなど
  • 移乗の補助:リフト・スライディングボードなど
  • 排泄の補助:ポータブルトイレ・尿器など
  • 入浴の補助:入浴用チェア・すべり止めマットなど
  • 食事の補助:自助具・介護用食器など

介護保険を使ってレンタル・購入できるものも多く、福祉用具専門相談員やケアマネジャーと相談しながら導入していきます。


① 移乗用リフト

リフトは、ベッドから車いすなどへの移乗をスムーズに行える機器。
利用者さんの身体をつり上げる形で移動させるため、腰痛予防に効果的で、重度の方の移乗介助にも安心感があります。

現場では「天井走行リフト」や「床走行リフト」がよく使われます。

🖼 実際のイメージ

介護用リフトで移乗中の様子

✍たけのこの一言:
初めて使ったとき、「もっと早く導入すればよかった!」と思いました。


② スライディングシート(体位変換用)

スライディングシートは、ベッド上での体位変換や移動をサポートするための用具です。
ツルツルとした滑りやすい素材で作られており、摩擦を軽減しながら利用者さんの体を安全に移動させることができます。

使用方法としては、まず利用者さんの身体の下にシートを敷き込みます。
その後、シートを使って体を横にずらしたり、仰向けから横向きに体位を変えたりします。

🖼 実際のイメージ

スライディングシートを使った介助イメージ1

💡 メリット
– 力を入れなくてもスムーズに動かせる
– 利用者さんの皮膚トラブルや痛みの軽減につながる
– 腰への負担が大幅に軽くなる

✍たけのこの一言:
この1枚があるかないかで、仕事の疲れ方が全然違います!

③ ポータブルトイレ

ポータブルトイレは、居室内で排泄ができる移動式のトイレです。
夜間のトイレ誘導が難しい方や、トイレまでの移動に不安がある方にとってとても便利な用具です。

最近は見た目も工夫されていて、普通の椅子のように見えるタイプや、脱臭機能付きのものも増えてきています。

✍たけのこの一言:
夜間の巡回のたびに助けられた、頼れる相棒です。


④ センサーマット(離床センサー)

センサーマットは、ベッドや車いすからの立ち上がりを感知して、アラームで知らせてくれる用具です。
転倒リスクのある方や、認知症のある方など、見守りが必要な利用者さんの安全管理に役立ちます。

ただし、センサーマットはあくまで“補助的な見守り用具”です。
反応しないこともあれば、誤作動でアラームが鳴ることもあります。
機械に頼りすぎず、「人の目と心」も大切にしましょう。
“抱える介護”より、“支える介護”。
福祉用具を活用した安全で安楽な介護が、これからのスタンダードです。

✍たけのこの一言:
“見守り”の力を、そっと支えてくれる存在。


⑤ 自助具(食事サポート用具)

自助具とは、利用者さんができるだけ自分で食事や日常生活を送れるように工夫された道具です。

  • 持ち手が太めのスプーンやフォーク
  • すべり止め付きの食器
  • 片手でも使えるカップや箸

✍たけのこの一言:
“できる”を応援する。そんな道具たちです。


🧳 現場でのエピソード

ある日、夜勤中に一人で体位変換をしていたときのこと。
腰に違和感を感じつつも「あと少しだから」と無理をした結果、翌朝には痛みで動けなくなり、しばらく現場を離れることになりました。

その後、職場にスライディングシートが導入され、再び現場復帰した私が初めて使ったときのこと。
「あれ、こんなにラクに動かせるの?!」と驚きました。
道具ひとつで介助の質も、自分の体の負担も変わる。
それを身をもって実感した瞬間でした。

今では新人さんにも、「無理せず、使えるものは使おう」と伝えています。


🎁 まとめ

福祉用具は、介護現場で働く私たちにとって、頼れる「相棒」のような存在です。
「道具を使うのはズルい」「手を抜いている」と思われがちですが、それは大きな誤解です。

正しく使えば、利用者さんにとっても介助者にとっても安全で安心なケアができるのです。

“抱える介護”より、“支える介護”。
福祉用具を活用した安全で安楽な介護が、これからのスタンダードです。


🌱 たけのこの一言

福祉用具は、“手抜き”ではなく“知恵”です。
自分を守ることは、利用者さんを守ることにもつながります。


最後までお読みいただきありがとうございました。
福祉用具は、現場で働く人にとっても、利用者さんにとっても、なくてはならない存在です。
これから介護の現場に入る方や、今まさに働いている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

他にも介護の現場に役立つ情報をまとめていますので、ぜひブログ内をのぞいてみてくださいね!

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