🌿 はじめに
介護の仕事を始めて、最初に「こわい」と思ったのが、オムツ交換でした。
「失礼にならないかな」「においに耐えられるかな」「どう声をかければいいんだろう…」
そんな不安でいっぱいだったあのときの気持ちは、今でもはっきり覚えています。
でも、先輩の背中を見て、声かけを聞いて、少しずつ“介護の大切さ”を感じるようになりました。
この記事では、ぼくが現場で学んだオムツ交換の基本と心がけを、新人目線でお伝えします。
🟩 オムツ交換って、やっぱり緊張する
介護の仕事を始めたばかりのころ。
オムツ交換って、正直ちょっと「こわい」って思っていました。
「ちゃんとできるかな」
「におい、大丈夫かな」
「失礼にならないようにって言うけど…どうすれば?」
見て覚えるって言われたけど、最初はどこを見ていいのかもわからなくて、
ただ立ってるだけ、みたいな感じでした。
中でも一番戸惑ったのは、「声かけ」でした。
「今から失礼します」
「少し体を横にしますね」
…その“ひとこと”が、なぜか口から出てこない。
頭ではわかってても、実際に目の前で動くとなると、
声が出ない、手が止まる、そんな自分に焦っていました。
「うまく言えなくてもいいから、気持ちが伝われば大丈夫。
それが介護のはじまりだよ」
その言葉に、すこしだけ肩の力が抜けました。
🟩 オムツ交換の基本の流れ【新人向けステップ】
🔹 ① 準備
- グローブ(手袋)
- 新しいオムツやパッド(種類の確認)
- 汚物入れ(バケツ・袋)
- 清拭用のぬれタオルやワイプ
- 防水シート(必要に応じて)
🔹 ② 声かけ・環境整備
- プライバシー確保(カーテン・ドア・ベッド周囲)
- 利用者さんに声をかけて「これから交換しますね」と伝える
- 表情・目線・声のトーンも大事
👉 急がず、安心感を与えるのがポイントです。
🔹 ③ 交換作業の流れ
- パッドや紙パンツをゆっくり外す
- 皮膚の状態を観察(赤み、傷、発疹など)
- 汚れた部分を清拭(前から後ろが基本)
- 新しいパッドを差し込み、紙パンツを装着
- 体位を整える(背中や足元のしわ・違和感確認)
🔹 ④ 後片付けと記録
- 使用物品の処理と清掃
- 手洗い・手指消毒
- 排泄の内容や皮膚状態などを記録
🟩 僕が心がけていること
- 「作業」ではなく「その人の生活の一部」として接する
- 自分の動きや声が相手にどう伝わるか意識する
- 異常を見つけたらすぐ報告
- 交換後は「気持ち悪くないですか?」と確認
- わからないことは遠慮せず聞く
初心の気持ちだけは、ずっと忘れないようにしています。
🟩 皮膚や排泄物の観察で気づけること
- 皮膚の赤み、ただれ、傷
- 尿の色・におい(濃さ、異臭、血混じりなど)
- 便の硬さ・形・色・におい(下痢や便秘、異変の兆候)
判断ではなく「報告」でOK。気づいたらすぐ伝えることが大切です。
🌱 たけのこの一言
オムツ交換は、ただの排泄ケアじゃなくて、
「相手の気持ちにふれる時間」でもあると思います。
新人のうちは不安だらけで当たり前。でも、声をかけて、見て、触れて、少しずつ自信がついていきます。
あなたのその一歩が、きっと誰かの安心につながってます。
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※この内容はフィクションを含みますが、介護現場での経験をもとに構成しています。
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