「ケアマネって、実際どんな仕事をしてるの?」
介護現場でよく聞く言葉だけど、詳しくは知らない…という方も多いのではないでしょうか?
ケアマネージャー(正式名称:介護支援専門員)は、
介護を必要とする方と、サービスを提供する人たちの“橋渡し役”です。
利用者さんの暮らしを支えるために、介護保険制度の中心で動く「司令塔」のような存在なんですよ。
ケアプランを作るのがケアマネの仕事
ケアマネの大きな仕事は、ケアプラン(介護サービス計画)を作ること。
利用者さんの体調や希望をふまえて、
「どんなサービスを」「どれくらいの頻度で」受けるか──
それを考えて、計画に落とし込んでいきます。
たとえば…
- 週2回の訪問介護で、入浴と掃除の支援
- 月1回、福祉用具の点検・交換
こうした内容を、本人・ご家族・サービス事業者と話し合って決めていくんです。
在宅ケアマネの1日の流れ(イメージ)
ここでは、居宅介護支援事業所に勤務する在宅ケアマネの、ある1日を紹介します。
☀ 朝:訪問準備とモニタリング
- 電話でのサービス調整や書類の確認
- ご自宅へ訪問し、利用者さんの体調や生活の様子をチェック
- 必要があれば、ケアプランを見直すことも
☕ 昼:連携と調整の時間
- デイサービスや訪問介護などとの情報共有
- サービス担当者会議(カンファレンス)への参加
- 医師や看護師とやりとりすることもあります
📄 夕方:プラン作成と事務処理
- ケアプランの作成・修正
- 介護保険請求に必要な「給付管理業務」
- 翌日のスケジュールを確認・調整
🏠 在宅ケアマネはこんな仕事!
利用者さんの「家」での暮らしを支えるために、
訪問・調整・書類仕事がぎゅっと詰まったお仕事です。
施設ケアマネとの違いは?
同じケアマネでも、「在宅」と「施設」で働く場合はちょっと違います。
🏠 在宅ケアマネ(居宅)
- 利用者さんは地域で暮らす方々
- ご自宅への訪問が多く、移動も多い
- 家族や地域資源との連携がカギ
- 担当件数:最大35人まで(法律で上限あり)
🏢 施設ケアマネ(特養など)
- 入所している利用者さんが対象
- 同じ建物内で働くので、顔を合わせる機会が多い
- 医療・看護・介護職と密なチーム連携ができる
- 担当人数は施設の定員に応じて変動
👀 たけのこ的ポイント!
施設ケアマネは、日々の小さな変化に気づきやすく、チームで動く支援がしやすいんです。
毎日会うからこそできる「支え方」があるんですよ。
ケアマネになるには?
🎓 受験資格
介護福祉士などの国家資格を持ち、
5年以上の実務経験があることが条件です。
✍ 試験について
- 年1回実施(都道府県単位)
- 合格率は20~30%程度(なかなか難しい)
▶ ケアマネ試験の勉強法はこちら👇
ケアマネ試験、どうやって勉強する?
🏁 合格後は…
「実務研修」を修了して、都道府県に登録することで
晴れてケアマネとして活動できます。
☘ たけのこの一言
ケアマネは、介護の“つなぎ役”です。
利用者さん・ご家族・現場の介護士・医療職、いろんな人の声を聞いて、ちょうどいい支援を組み立てる。大変だけど、利用者さんに「ありがとう」と言われた瞬間の喜びは、本当に格別ですよ。
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