背中を押してくれた言葉
骨折事故のあと、僕はずっと、心に引っかかりを感じていた。
💭 「もっと早く気づいていれば、何かできたんじゃないか。」
そんな考えが、仕事中も、帰り道も、頭を離れなかった。
涼風さんも、そんな僕の様子に気づいていたのかもしれない。
ふだんより、少しだけ遠慮がちな表情をしていた。
ある日、朝のミーティングのあと。
片付けをしているとき、ふと思い出した。
夜勤明け、疲れているはずなのに、コーヒーを飲みながら笑っていた三谷さんの顔を。
☕ 「失敗を恐れるより、次に活かすことが大事だよ。」
たしか、あの日も、誰かが失敗して落ち込んでいたときだった。
三谷さんは、笑って、肩をポンとたたいて、
それ以上、何も言わずに背中を押してくれた。
💭 ――ああ、僕は今、立ち止まってる場合じゃないんだ。
午後のフロアに戻ると、涼風さんが少し離れたところで利用者さんと話していた。
僕は深呼吸してから、歩み寄った。
🗣️ 「涼風さん、次のレクリエーション、どうする? また一緒に考えようか。」
「……実は、今度、外出レクの話が出てるんです。」
涼風さんは、ぱっと顔を上げて、
ほんの少しだけ笑った。
小さな、小さな一歩。
でも、それが今の僕たちにとって、大きな前進だった。
外に出る計画。
久しぶりの、みんなでの外出支援。
💭 僕たちも、少しずつ、また前を向けている。
三谷さん、僕、ちゃんと前を向きます。
そして、今度は僕が誰かの背中を押せるようになりたいです。
💭 そう、心の中で、そっとつぶやいた。
📓 みなぎの一言日記
三谷さんの言葉が、また僕を前に進ませてくれた。あの人みたいに、誰かを支えられる自分になりたい。
📝 みなぎメモ
- 💬 落ち込んだときは「なぜ失敗したか」を責めすぎない。
- 💬 「次にどう活かすか」を考えれば、きっと成長できる。
やる気みなぎ【奮闘日記】 関連リンク
⬅️ 【前話】止められなかった…それでも僕は前を見る
➡️ 【次話】(次話公開後にリンク設置予定)
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