はじめに:男性も活躍できる介護の世界へようこそ
「介護って、女性が多いイメージだけど…男性でもできるのかな?」
そんな声を、僕はこれまでにたくさん聞いてきました。
たしかに、介護現場は女性職員が多い職場です。でも、男性職員も必要とされていて、実際にたくさんの場面で活躍しています。
20年以上現場で働いてきた僕自身も、最初は不安だらけでした。けれど、利用者さんや仲間との関わりの中で「男性ならではの強み」や「自分にできること」に気づき、今ではユニットリーダーとして働いています。
この記事では、「男性介護士って実際どうなの?」という疑問に、現場のリアルを交えてお答えします。
男性職員はどんな場面で活躍している?
介護の仕事は力だけでなく、人との関わりが大切な仕事です。
でも、男性職員が頼りにされる場面もたくさんあります。
- 移乗介助などの身体介助では、体格や力が役立つことも。
- 緊急時に落ち着いて対応する力に安心感を覚える利用者さんもいます。
- 同性の利用者さんにとっては、入浴介助などで話しやすさを感じてもらえることもあります。
また、女性職員が多い職場の中で、チームのバランスをとる存在として活躍する男性も少なくありません。
「男性だから向いている/向いていない」ではなく、それぞれの強みを活かしながら働ける環境があるということを、ぜひ知ってほしいなと思います。
現場で感じる“男性ならでは”の強みと課題
💪 男性ならではの強み
- 力強さ・安心感:転倒予防や移乗介助などで頼られる場面が多い。
- 同性の利用者さんとの距離感:入浴や排泄介助で希望されることもある。
- 職場の空気を和らげる存在に:男性がいることで場がやわらぐケースも。
⚠️ 男性ならではの課題
- 「力仕事担当」になりがち:重い介助を頼まれることが多い。
- 「怖そう」「話しかけづらい」などの誤解:最初はそう見られがち。でも関係づくりで変わっていきます。
👴 高齢者介護の現場だからこそ、「人としての接し方」が大切
僕が働くのは高齢者介護の現場ですが、障がい者福祉の現場でも高齢の利用者さんが増えており、支援のあり方が重なることも多くなっています。
共通して感じるのは、性別よりも「どう接するか」「どんな心で向き合うか」が何より大切だということ。
誠実に向き合えば、言葉少なくても利用者さんはしっかり見てくれていて、やがて「優しいね」と言ってもらえる日がきます。
よくある誤解と偏見:そこにあるけど、実は違う
「介護って女性の仕事でしょ?」
女性が多い現場ですが、男性職員も必要とされ、活躍できる場面がたくさんあります。
「男性は怖そう」「話しかけづらい」
第一印象でそう見られても、関係づくりや丁寧な声かけで印象は変わっていきます。
「男性職員は体力要員?」
たしかに頼られることもありますが、体力的にしんどさを感じる男性もいます。一方、家庭的なケアや同性介助は女性職員が多く活躍しており、それぞれの役割が支え合っています。
だからこそ、“お互いの得意を持ち寄る”チームケアが大事なんです。
たけのこのひとこと:性別より“人柄”と“チームケア”
介護は一人でがんばる仕事じゃありません。
強みを持ち寄り、足りないところを補い合う。 だからこそチームケアが大切で、性別じゃなく「人柄」や「関わり方」が大きな力になります。
「自分にできるかな…?」と不安な人も大丈夫。 現場にはいろんな人がいて、支え合える仲間がいます。
あなたの“らしさ”が、きっと誰かの支えになる。 そんな仕事が、介護です。
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